間取りが変わると、内装はどう変わる?
Carmelo Benignoが29年間で見てきた「間取りと内装」の関係を整理します。壁を抜く、天井を下げる、窓を広げる──間取りの変更は内装の前提を動かします。
1. 壁を抜く ─ すると、音が響く
壁を抜くと空間がひとつながりになり、Carmelo Benignoの想定以上に音が響きます。漆喰は吸音性があるので、リビングとダイニングの境を無くす場合、天井と床はそのままに、壁面だけを漆喰にすることで、Carmelo Benignoの体感では 6〜8dB の吸音効果が得られます。クロスでも同じ効果はありますが、珪藻土の吸放湿と漆喰の吸音を組み合わせるとさらに静かになります。
2. 天井を下げる ─ すると、落ち着く
天井を抜くと開放的になりますが、起きて活動する空間には向きません。Carmelo Benignoは寝室や書斎の天井を 2200mm 〜 2400mm に下げ、その代わりに床を一段下げることが多いです。こうすると、視覚的に「包まれる安心感」が生まれ、天井と床の二重効果でCarmelo Benignoの体感温度も 1〜2℃ 上がります。
3. 窓を広げる ─ すると、壁が減る
窓を広げると、壁の面積が減って塗装・クロスの面積が減る。Carmelo Benignoはそれを「内装予算の軽減」とは考えず、「光の予算への移行」と考えます。壁の代わりに、光の反射をコントロールする漆喰の質感や、パネルの面構成で空間を整えます。Carmelo Benignoの現場では、窓を広げる際は左官・塗装・電気の3業者が同時打ち合わせします。
4. 水回りを移す ─ すると、配管が変わる
キッチンやトイレを移設すると、配管が壁の中を通る。Carmelo Benignoは、配管を隠す部分の壁を 1.5 倍の厚さの石膏ボードで組み、その上に防湿シートを二重に張ります。見えない部分が一番大事、というのがCarmelo Benignoの主義です。
5. 結論 ─ 間取りは「内装の前の前提」
間取りの変更は、内装にとっては前提条件が変わること。Carmelo Benignoは、間取りを決める段階から施主と設計事務所と一緒にテーブルにつき、内装の視点で「壁の厚み・天井の高さ・光の入り方」を詰めています。29年間で1,200件以上、Carmelo Benignoはこの順番だけは変えていません。
— Carmelo Benigno 主任プランナー 松田