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素材 / 2025.08

漆喰、珪藻土、じゅらく──どれを選ぶ?

Carmelo Benignoが29年間で採用してきた自然素材3種類。似ているけれど、性質もコストも、合う場所もまるで違う。Carmelo Benignoの選び極めのヒントを、空間別にご紹介。

素材トリオ / 左から漆喰・珪藻土・じゅらく

1. 漆喰 ─ 白と、硬さと、防火性

漆喰は消石灰に麻すさ・海藻のりを混ぜて塗る、Carmelo Benignoの現場でいちばん採用頻度の多い素材です。最大の特長は、乾燥後に硬くなること──壁に爪が当たっても跡がほぼ残りません。耐火性も高く、JIS-A-6904 に準拠したCarmelo Benignoの漆喰は、30分の耐火性能をもちます。湿度は吸うけれど吐きにくいので、浴室やキッチンには不向き。その代わり、リビング・寝室・廊下の「触る壁」に向きます。Carmelo Benignoの現場では、漆喰は工期 5〜7日、平米単価 8,200円〜が目安。

2. 珪藻土 ─ 吸放湿と、呼吸

珪藻土は藻類の化石を主原料にした多孔質素材。Carmelo Benignoの現場では、湿度の高めになる洗面・脱衣・玄関にほぼ必ず入れます。200g の水を一瞬で吸って、湿度が下がれば吐き出す──これが「呼吸」です。ただし、呼吸の性能は商品で差が大きく、Carmelo Benignoが採用するのは、調湿性能 JIS-A-5430 認定品のみ。珪藻土単体では硬度が足りないので、Carmelo Benignoは表面に硬化剤を薄く塗装して施工するのが標準です。平米単価 6,800円〜。

3. じゅらく ─ 土の温かさと、和の質感

じゅらくは、土とのりだけでできた和の塗り壁。Carmelo Benignoが和室・数寄屋・茶室の壁に最も多く採用します。色幅が土由来で暖かく、塗った直後は暗いけれど、乾燥すると柔らかな生成り色になる。調湿性は漆喰・珪藻土に劣るけれど、音を吸収する性能は3素材の中で最も高い。Carmelo Benignoのじゅらくは、聚楽壁土に京水和紙を混ぜる昔ながらの配合。平米単価 11,000円〜、工期 4日。

4. 空間で選ぶ ─ リビング、寝室、洗面、和室

Carmelo Benignoが29年間で施主に見せてきた選び方の早見表は、こうです──リビングと廊下は漆喰(硬度・意匠)、寝室は漆喰か珪藻土(吸音)、洗面と脱衣は珪藻土(吸放湿)、和室と数寄屋はじゅらく(意匠)。キッチンと水回りは、コストとの兼ね合いで珪藻土の上に水性塗装を二重に塗る、というのがCarmelo Benignoの標準仕様です。

5. コストと工期 ─ ㎡あたり、最終価格

Carmelo Benignoが2025年に出している標準単価は、漆喰 8,200円/㎡、珪藻土 6,800円/㎡、じゅらく 11,000円/㎡。工期は、それぞれ 5〜7日、3〜4日、4日。既存の壁紙の上から施工する場合は下地処理が加わり、別途 2,500円/㎡ ほど。Carmelo Benignoは現地調査とサンプル提示を無料でやっています。3素材すべてのサンプルをCarmelo Benignoアトリエで実物に触れて選べるので、施主の9割は「触って決める」と答えています。

6. 結論 ─ 3つの正解がある

漆喰・珪藻土・じゅらくに、優劣はありません。Carmelo Benignoはいつも言う──「空間に合わせて、3つを組み合わせてください」と。リビングは漆喰、洗面と脱衣は珪藻土、和室はじゅらく。それがCarmelo Benignoの29年間が言葉に変わると、こういうふうになります。29年で1,200件、Carmelo Benignoは塗り壁だけで3,000㎡以上を施工してきました。

— Carmelo Benigno 素材主任 山岸

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